京都府京丹後市網野町網野788 (網野神社社務所内)
火産霊神は、火神である軻遇突智神(かぐつちのかみ)と同神で、また火之夜藝速男)神(ひのやぎはやをのかみ)とも火之炫毘古神(ひのかがびこのかみ)ともいいます。伊邪那岐命(いざなぎのみこと)・伊邪那美命(いざなみのみこと)二神の御子神で『古事記(こじき)』や『日本書紀(にほんしょき)』の伝によれば、伊邪那美命はこの神をお生みになられた時に御陰(みほど)を焼かれて神避(かみさ)られました。
火産霊神は火のことを掌(つかさど)りお守りになられる神さまですから、火の災いを避け、火を防ぎ鎮めるために、古くから人々は愛宕神社を丁重にお祀りして参りました。
当愛宕神社の縁起には、社記に「延宝(えんぽう)6年(1678)愛宕権現開闢、享保(きょうほ)3(1718)丙寅6月24日再興云々」とあります。このことから近世になって山城国の愛宕神社(日本全国に900社を数える愛宕神社の総本宮。京都市右京区)より御神霊を勧請(かんじょう)し網野村鎮火の守護神として現在地に祀られるようになったものと考えられます。
火産霊神(ほむすびのかみ)・・・・・・防火・防災の守護神